お医者さんは自分の子どもがアトピーだったときに、ステロイド治療を受けさせるのか?
タイトルは、ただのソボクな疑問です。
多くのお医者さんは、「アトピー性皮膚炎には、ステロイド軟こうでの治療が最適です」「きちんと使えば、ステロイド軟こうは少しも怖くありません」と、いいます。
当然ですが、わたしは、もし自分の子どもがアトピーだったら、ステロイドの塗り薬は使いません……。
だって、ステロイドは、最初はとっても効くけれど、長く使っているうちに効かなくなり、結果として症状をこじらせてしまうことが多いんじゃないかと、自分の体験も含め、感じているからです。
もちろん、薬を使って、うまくアトピーから抜け出せる人もいるでしょう。
ちゃんとコントロールできる人もいると思います!
(と、ちゃんと書いておきます。!マークもつけました!)
でも、わたしのように、うまく抜け出せも、コントロールもできなかった場合は、かなりやっかいなことになります。
それなら、最初から近づかないにこしたことはない、と思うわけです。
そもそもの前提として、ステロイド軟こうを長くダラダラ使うのがいけないって??
でも、アトピーは慢性疾患です。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、アトピー性皮膚炎の診断基準として、以下の3つを挙げ、1,2および、3の項目を満たすものを「アトピー性皮膚炎」と診断する、とあります。
1.瘙痒
2.特徴的皮疹と分布
3.慢性・反復性経過
(乳児では2 カ月以上,その他では6 カ月以上を慢性とする)
上記1,2,および3 の項目を満たすものを,症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断する.そのほかは急性あるいは慢性の湿疹とし,年齢や経過を参考にして診断する.
これを読むと、「慢性・反復性経過」が、アトピー疾患の実態だということがよくわかります。
つまり、お医者さんは、アトピー性皮膚炎が、急性の病気ではなく、慢性の疾患であると知っているはずなのです。
それなのに、「適切な強度のステロイドを(それは往々にして"強い"ステロイドを、と言う意味にもなる)パッと使って、パッとやめる」とか、「適切に使えば大丈夫」とか、よくカンタンにいうなぁ……と思ってしまいます。
おまけに、同ガイドラインによると、アトピーには完治させる治療法がないそうで、
アトピー性皮膚炎は遺伝的素因も含んだ多病因性の疾患であり,現在,疾患そのものを完治させうる治療法はない.(同上ガイドライン)
なんて、書かれています。
これって、つまり、もし自然治癒(寛解)しなければ、永遠にお薬とお付き合いすることにならないでしょうか。
かつては、軟こうであっても「長期使用」はあまりよろしくないとされていたステロイド外用薬ですが、最近は長期使用する(せざるえない)人が増えたのか、認定NPO法人日本アレルギー友の会の「患者の視点で考えるアトピー性皮膚炎/ステロイド外用薬に不安を持つ人へ」のページには、
どんなに長く使ってもステロイド外用薬が効かなくなることはありません。
なんていう、断言がされています。スゴイ!
でも、田辺三菱製薬の「ヒフノコトサイト/教えて薬剤師さん/正しく使えばステロイド外用薬は怖くない!」では、ステロイド外用薬の「試用期間の目安」として、
一般に、ステロイド成分は強力な抗炎症作用をもっているので、通常では数日から1週間程度で効果が現れます。仮に正しい使用方法で1週間たっても、薬の効果が見られない場合は皮膚科医の診察を受けるようにしましょう。ちなみに、ステロイド外用剤の使用上の注意には「長期連用しない」とうたっていますが、この「長期連用」の期間とは約2週間ほどだとお考えください。
と書かれています。
田辺三菱製薬は、フルコート、マイザーなどのメジャーなステロイド外用薬を出している製薬会社さん。
「2週間」!
2週間といえば、通常、診察を受けて薬を受け取り、次回また診療に行くタイミングではないでしょうか……。
次に診察に行ったときに、ステロイド軟こう、受け取っていないですか??
(わたしは受け取っていました。だから、いけなかったのかもですね? でも、処方されたんですよ、ふつうに……)
患者に標準治療を勧める先生は、みんな、ちゃんと迷いなく、自分の子どもにも、標準治療を選ぶのでしょうか……。
標準治療でうまくいかなかった人たちの存在を知っていても、薬の使い方が間違っていたからと考え、自分の子どもに標準治療を受けさせることになんのためらいもないのでしょうか……。
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