あとぷうの日記

重症アトピーでした。脱ステ+脱保湿+食生活で治しました。参考になればです!

白砂糖 VS 茶色い砂糖問題

白砂糖と茶色い砂糖、どちらが体にいいか(というかマシか)といえば、わたしは当然、茶色い砂糖だと思います。

だいぶ前になりますが、NHKあさイチでこの問題が取り上げられたことがあって、その時の結論は、「白い砂糖が茶色い砂糖よりも健康に害を及ぼす、という科学的根拠を示すものはありませんでした」というもの。

栄養成分も「白砂糖と茶色い砂糖ではほとんど変わらず」「白砂糖も漂白などしているわけではない」。そして「砂糖は過剰摂取はよくないけれど、適切においしくとるぶんには、白い砂糖も茶色い砂糖も同じだ」、というような締めくくりだったかと思います。

もう、びっくり仰天!! えーえー、NHKがそんな説明? って思ってしまいました。

このときの「茶色い砂糖」というのは「三温糖」のこと。「三温糖」が、白砂糖を加熱して作っている(つまり茶色いのは糖分のカラメル化した色)というのは、食べ物のことや栄養のことを少し勉強した人なら知っているようなごく初歩的なことです。「三温糖」や「(名前だけの)ブラウンシュガー」は、その風味を料理に活かしたいときに使うもので、栄養的には(あさイチで説明されていたように)なんの違いもありません。

でも、「白い砂糖より茶色い砂糖のほうが体にいい」というときの「茶色い砂糖」は、通常、精製度の低い「黒糖(黒砂糖)」や「甜菜糖」「きび砂糖」などを指します。これらの砂糖は「白い砂糖」よりミネラル分がずっと多く、決して「白い砂糖も茶色い砂糖も同じです」という結論にはならないはずです「白い砂糖」と「茶色い砂糖」を比較するなら、ちゃんとこれらの「精製度の低い砂糖類」を取り上げるべきだったと思います。

そして、「茶色い砂糖」のほうが、体にいい(またはマシ)というのは、白い砂糖より幾分栄養価が高いということもあるでしょうが、おそらくいちばん大きな意味は、「白砂糖は過剰摂取してしまいやすい」という部分につきるかと思います。「黒糖」の味を思い起こすとわかりやすいと思いますが、精製度が低いということは、雑味も多く残っているということです。アクがあったり、クセがあったりします。だから、精製度の低い砂糖は大量には食べにくいのです。その点、精製された白砂糖は純粋な甘さだけなので、大量に摂取することができるのです。ペットボトル1本の甘い清涼飲料水に驚くほどたくさんの白砂糖が入っているというのは、多くの人が知っている事実です。

あさイチに登場していた先生も、「砂糖の過剰摂取はよくないけど…」といっていました。少なくとも、自宅で料理に使う砂糖は、過剰摂取につながりやすい白砂糖ではなく、精製していないものを使うほうがベターだと思います。

肝心の砂糖でアトピーが悪化するかどうかですが、わたし自身は、「食べ過ぎ」→「すぐ悪化!」みたいなわかりやすい変化を感じたことはないのですが、調子が悪くなれば、控えるようにしていましたし、酷いときには、きっぱり断っていました。結果として治るのですが、それが砂糖を断ったせいなのか、それとも理由がほかにあるのか(それとも総合的なものなのか)はわかりません。

今では、甘いお菓子もふつうに食べますが、食べ過ぎると、「あ、ちょっと食べ過ぎだな」と反省したり、セーブしたりしています。

油や砂糖は、精製の技術がなかったころ(人類の歴史の中でほんの少し前まで)は、今のように手軽にかつ大量には摂取できなかったので、現在の感覚で「控え目」だとしても、体にとっては、ちょっとの量で「実は過剰」ということがありそうです。