あとぷうの日記

重症アトピーでした。脱ステ+脱保湿+食生活で治しました。参考になればです!

標準治療が合わない人への発信があるといいのに

わたしは、「こんな人よそで見たことない!」というくらいひどいアトピーだったのですが(本当はいたのかもしれませんが、今ほどネット情報があふれていなかった当時、知りようがありませんでした…)、あれやこれやの紆余曲折(過去のブログ記事にあります)と時間を経て、症状がおさまり、それから随分経ちます。ありがたいことです。

あんまりにもつらい思いをしたので、今でも、顔を両手でさわって、スベスベの手触りが当たり前のことには思えず、「あー、うれしー☆」と思います。幸せを感じるハードルが低めなのです。

症状がおおかた出なくなっても、春の花粉の時期には肌荒れをすることも多かったのですが(でも、本当に花粉のせいかどうかはわかりません…)、それも、昨今なくなりました。これもありがたいことです。

アトピーや湿疹で悩んでいるかたは、症状の差はあれ、それぞれつらい思いをしていると思います。肉体的にもつらいし、精神的にもつらいですよね…。なんとか、自分に合った方法を見つけられるといいですね。

わたしの場合は、病院に行くのをやめ、薬をやめ、保湿もやめ、ひどいリバウンドを数回経て、みたいなホントに壮絶な方法をとってしまいましたが、そのときのわたしにはそれしかありませんでした。それで結果としてはよくなったので、「わたしにはその方法しかなかったんだ」と今でも思っていますが、もし壮絶な方法をとらずとも、よくなるのであれば、それに越したことはないですよね。

自分の経験があるので(というか、自分の経験でしかものを考えられないので)、皮膚科の先生の「ステロイドとうまく付き合う」とか聞くと、すぐ、「そんなのウソだ~~!」と、反応しがちだったのですが、最近は、「上手に付き合える人もいるのかな(自分はダメだったけれど)」と冷静に受け止められるようになりました。

保湿についても、自分は保湿を止めて最終的によくなった実感があったので、赤ちゃんのアトピー予防とかで、全身に保湿剤を塗っちゃうとか聞くと、「えーえーえーえー!」と思っていたのですが(報道によるとそれでアトピー発症の子が減っているらしいですね)、「そうなんだ」と思えるようになりました(それでも、赤ちゃんのつるつるの肌に保湿剤を塗っちゃうのはなんだかもったいないような気がします…)。

たぶん、壮絶な思いをしたのが幾分過去のことになってきたので、以前だったら「標準治療!? キーッ!」と、脊髄反射していたのがなくなってきたのだと思います。

でも、一方、わたしのように、標準治療ではうまくいかない人もいるはずで、そうした人への情報や、というか、そもそもそういう人の存在を認める情報が(薬のぬり方が悪いに違いない、というばかりで。そんなことあるかな…?)まだまだ少ないなあと思います。つらい思いをしている人が、悪徳アトピービジネスなんかにひっかからないためにも、権威のある機関が、そういう人の存在も認めて、代替療法についても広く情報を発信してくれるようになるといいのだけれど…と思う、今日この頃です。

白砂糖 VS 茶色い砂糖問題

白砂糖と茶色い砂糖、どちらが体にいいか(というかマシか)といえば、わたしは当然、茶色い砂糖だと思います。

だいぶ前になりますが、NHKあさイチでこの問題が取り上げられたことがあって、その時の結論は、「白い砂糖が茶色い砂糖よりも健康に害を及ぼす、という科学的根拠を示すものはありませんでした」というもの。

栄養成分も「白砂糖と茶色い砂糖ではほとんど変わらず」「白砂糖も漂白などしているわけではない」。そして「砂糖は過剰摂取はよくないけれど、適切においしくとるぶんには、白い砂糖も茶色い砂糖も同じだ」、というような締めくくりだったかと思います。

もう、びっくり仰天!! えーえー、NHKがそんな説明? って思ってしまいました。

このときの「茶色い砂糖」というのは「三温糖」のこと。「三温糖」が、白砂糖を加熱して作っている(つまり茶色いのは糖分のカラメル化した色)というのは、食べ物のことや栄養のことを少し勉強した人なら知っているようなごく初歩的なことです。「三温糖」や「(名前だけの)ブラウンシュガー」は、その風味を料理に活かしたいときに使うもので、栄養的には(あさイチで説明されていたように)なんの違いもありません。

でも、「白い砂糖より茶色い砂糖のほうが体にいい」というときの「茶色い砂糖」は、通常、精製度の低い「黒糖(黒砂糖)」や「甜菜糖」「きび砂糖」などを指します。これらの砂糖は「白い砂糖」よりミネラル分がずっと多く、決して「白い砂糖も茶色い砂糖も同じです」という結論にはならないはずです「白い砂糖」と「茶色い砂糖」を比較するなら、ちゃんとこれらの「精製度の低い砂糖類」を取り上げるべきだったと思います。

そして、「茶色い砂糖」のほうが、体にいい(またはマシ)というのは、白い砂糖より幾分栄養価が高いということもあるでしょうが、おそらくいちばん大きな意味は、「白砂糖は過剰摂取してしまいやすい」という部分につきるかと思います。「黒糖」の味を思い起こすとわかりやすいと思いますが、精製度が低いということは、雑味も多く残っているということです。アクがあったり、クセがあったりします。だから、精製度の低い砂糖は大量には食べにくいのです。その点、精製された白砂糖は純粋な甘さだけなので、大量に摂取することができるのです。ペットボトル1本の甘い清涼飲料水に驚くほどたくさんの白砂糖が入っているというのは、多くの人が知っている事実です。

あさイチに登場していた先生も、「砂糖の過剰摂取はよくないけど…」といっていました。少なくとも、自宅で料理に使う砂糖は、過剰摂取につながりやすい白砂糖ではなく、精製していないものを使うほうがベターだと思います。

肝心の砂糖でアトピーが悪化するかどうかですが、わたし自身は、「食べ過ぎ」→「すぐ悪化!」みたいなわかりやすい変化を感じたことはないのですが、調子が悪くなれば、控えるようにしていましたし、酷いときには、きっぱり断っていました。結果として治るのですが、それが砂糖を断ったせいなのか、それとも理由がほかにあるのか(それとも総合的なものなのか)はわかりません。

今では、甘いお菓子もふつうに食べますが、食べ過ぎると、「あ、ちょっと食べ過ぎだな」と反省したり、セーブしたりしています。

油や砂糖は、精製の技術がなかったころ(人類の歴史の中でほんの少し前まで)は、今のように手軽にかつ大量には摂取できなかったので、現在の感覚で「控え目」だとしても、体にとっては、ちょっとの量で「実は過剰」ということがありそうです。

花粉シーズン到来

久々のブログ更新です。

書いたときから時間が経ち、直したほうがいいのかな…と、気になる箇所もチョコチョコ出てきたのですが、なかなか手が回らずそのままになっています。

ありがたいことに、アトピーで悩まされることはほぼなくなりました。まあ、最後にリバウンドしてそれが癒えてから、ずいぶん経つので、そうでなくちゃ困るのですが、アトピーには一時かなり(もとい。とても&ありえないくらい)悩まされ、消耗させられたので、アトピーに悩まなくていい状態というのが長く続いていても、なかなかそれが自分にとっては「当たり前」のことにはならず、折につけ、「ありがたや、ありがたや」と思ってしまいます。

美肌ではありません。ただのトラブルのない肌です。日焼け止めなどもしないため、最近では「そろそろシミのお年頃かな~。困ったな~」と、鏡をのぞきこんだりしています。でも、芯のところでは、そんなに困っていません。とにかくひどい状態を経験しているので、自分の肌にそんなに高い理想を求めていないのかもしれません。これはある意味、楽なことです。

もちろん、体質という意味では、今も肌が弱いのには変わりなく、梅雨頃には軽いあせもが出来たり、たまに軽めの手湿疹になったりします。こうした、たまの不調は決してうれしいことではありませんが、放っておく一択でやりすごします(しばらくすると治る)。かつては、健康な肌が足の裏くらいしか残っていない…(涙)といった状態だったのですから、たまのちょっとした不調くらい、かわいいもんだとも思います。

これから花粉のシーズンになります。以前は、花粉のシーズンを恐々として迎えたものですが、このところ特にトラブルもなく過ごせています(昔の春の不調も、花粉のせいかは不明なのですが)。まあ、たぶん平気と思いつつ、毎年、ちょっとドキドキします。

患部を隠して、掻くのを防ぐ

アトピーがひどかったとき、また治りかけのとき、患部が目に入ると、それだけで落ちこんだり、つい気になって(かさぶたをむいてしまったりして)かゆみがひどくなったり(それでかいてしまったり)するので、よく、自分の目にふれないようにしていました。

どうするかというと、単純に、綿のハンカチなどでくるくる!巻いてしまうのです。ハンカチは、大判のものや、やわらかいダブルガーゼのものが特に重宝しました。

手がひどいときは、ハンカチを三角に折ってから、手の平をすっぽり包み、指の状態に合わせて、ひどい指を選んでぐるぐる巻きにしつつ、端っこを結んで、留めました。

布を肌に密着させて巻くこともありましたし(←あまり状態がひどくなくて、かゆみをとめたいときは、コレ)、できるだけ患部に布がつかないように、肌を外界から保護するだけのイメージで、空気を含ませてふんわり巻くこともありました(←浸出液が出ているようなひどいときは、コレ)。

常に湿疹を気にしてしまうときに、これは有効でした。自分の目の前から隠すことで、しばらく(運がよければ長い間)、アトピーから意識を遠ざけ、ほかの作業に集中することができました。患部に直接触れないことで、何かが(筆記用具とか)患部にさわる心配もなくなります。

今から思い返すと、はたから見たらちょっとヘンだったかも? とも思うのですが、外で働いているときもアトピーに難儀していたときは、手をハンカチで包んで、指先だけ出していろいろな作業をしたりしていました。まあ、ヘンと思われても、難儀しているときにはそれどころではないので、しかたないのですが。

ハンカチだと、いろいろな形、大きさに対応できるのが利点でした。それに、いっぺんに大きな面積をカバーできて、手入れも楽(お湯で手洗い)!

同じような役割を果たすはずの包帯は何度か試したのですが、使いにくくて結局はハンカチ巻きに戻りました。包帯は世間的な見栄えはいいのですが、細いので、一度にせまい面積しかカバーできず、クルクル巻かなければなりません。伸縮性のものだとかゆくなるので、ガーゼ地のものを使うのですが、留めにくかったり、ゆるんでしまったりします。頻繁に巻きなおしたり、外したりも、ハンカチのほうが楽にできます。

 

また、ハンカチのほかに、手指のアトピーがひどいとき、薬局で売っている綿手袋を使っていたこともあります。これは、ハサミで手袋の5本の指の先を切り落として、使っていました。そのままで使うと、中に熱がこもってしまう感じで、苦しくなってしまうのです。そのままだと、通気性が悪いので、蒸れて、ときには湿疹がよけいにひどくなるような気もしました。指先を切り落とすことで、通気性がよくなって、すごく楽になるのです。

もしも、綿手袋を使っていて、熱がこもるような感じで、使いづらいと思っている人がいたら、指先を切ってみることをおススメします。切ったあとは、少しほつれますが、何度も洗って、くり返し、使えます(もちろん、見栄えは悪いので、これは家の中用ですね)。

 

食品添加物について考える②/『長村教授の正しい添加物講義』を読んでみた

化学合成の食品添加物は、アトピーの敵!だと思っていて、極力避けるようにしているわたしですが、「やみくもにアンチ!」なのもどうかと思って、「安全安心である」という説明が納得できるものなら、ちゃんと理解したいと思っている今日このごろです。

世の中の食品は通常添加物だらけなので、もしも納得できるなら、そのほうがずっと生きやすいとも思っています(それが、おいしいかどうかはまた別問題)。

それで、食品添加物について、冷静に、肯定的な立場で語られているものがあれば、目を通すようにしているのですが、なかなか納得できるものがありません。

以前、朝日新聞の土曜版「GLOBE」(2015年10月18日)に「食品添加物」の特集が掲載されたときも、期待して読みましたが、「添加物は科学的に安全性が確認されたもの」「不安だと思う人もいる」といった両論併記で、あたりさわりのないことばかりでした。

食品添加物 -- 朝日新聞GLOBE

amazonで本を探してみると、アンチ食品添加物の本は多く見つかるのに、食品添加物を肯定的に扱ったものはあまり見当たりません。

まあ考えてみれば当たり前で、食品添加物について何か知識を得よう、調べてみようとする人は、添加物について懐疑的な人がほとんどで、添加物なんて特に気にせず(つまり添加物に肯定的で)ムシャムシャ食べてしまうような人は、ハナから食品添加物についての本を読んでみようなどと思わないのでしょう。

一方、書物においては多数派の「アンチ食品添加物」の本は扇情的な、戦闘モードなものも多く、これはこれで、いろいろ問題なのかな……とも思わされます。

そんな中で見つけた、『長村教授の正しい添加物講義』でした。

数少ない「添加物に肯定的」な本ですが、残念ながらこれを読んでも、わたしの買い物のしかたは変わりそうにありませんでした……。ううーん……。

この本の主張の1つは「無添加食品は決して安全ではない」ということ。

ここでまず「ん? 無添加なのに安全じゃないの?」と、思わず身を乗り出したのですが、これは結局、保存料を使わず管理が悪いと、食品がカビたり、腐敗したり、細菌感染して食中毒を引き起こしたりすることがある=結果、まったく安全でない、という展開でした。

これには、(少なくともわたしは)まったく納得できません。腐敗したり、細菌感染したりした食品なんて、安全じゃないに決まっています。これで、「無添加は安全じゃない」、なんて言われても、「えー」という感じです。「腐っている」「細菌感染している」ことがいけないわけで、「無添加」なことがいけないわけではありません。こういう論理の展開の仕方では、少なくとも、添加物に不信感を持っている人の心を動かすことはできないと思います(添加物に抵抗のない人の、「そうだよね! 添加物は有用だね!」という気持ちを補完することはできそうですが)。

そして、本では、「(認可されている)添加物は安全性に何の問題もなく、非常に有用」と、述べられていて、摂取量の問題についても、よくあげられる「閾値」の説明がされていました(閾値の説明とは、「(天然由来の)塩だって、しょう油だって、大量に摂取すれば死ぬ。添加物の過剰摂取による有害性があったとしても、これと同じ。とても現実的ではない」というものです)。

書かれていることはわかるのですが(そして、現段階においては科学的に正しいのだと思いますが)、やっぱり素直に、「はいそうですか」「添加物って、安全なんですね」という前向きな気持ちにはなれません……。

なぜって人間による長期摂取の実績がないからです。複雑な組み合わせによっては、そして体質によっては健康を損ねることだって、あるのではないかと思ってしまうのです。「今日、明日」の影響はないかもしれないけれど、長期的に安全性が保証されているかどうかは、わからないと思うのです(アトピーをこじらせた、わたしのような人は、疑い深いのです)。

また、笹で包んだ寿司や餅など、昔ながらの保存方法を取り上げ、現代、保存料として使われる「安息香酸」が、笹に含まれる成分であること、昔からこうした化学物質の安全な利用がされていた、ということが書かれているのですが、わたしにはどうしても「笹に天然の安息香酸が含まれて、結果として保存料の役目をしてきたこと」と、「人工的に作った安息香酸を保存料として食品に添加すること」が、「同じこと」とは思えないのです……。天然でも人工でも、同じ化学物質だから同じなんだ、といわれても納得できないのです……。

また、この本には、「発がん性」についての記述はあったのですが(否定してあります)、「アレルギー」については、(わたしが目を通した限り)書かれていませんでした。結局、わたしの最大関心事ともいえる、アレルギーと食品添加物の関係についてはどうなのでしょうか? 

「安心安全」といっても、それこそ「物質」としてはなんの危険性のない「食品」や「花粉」が、人によっては害になることもあるのは、今では異論をはさむ人はいないと思います。でも、これも、数十年前には、「小麦粉で呼吸困難になる」「いちごで顔が腫れあがる」なんて、信じられない(信じない)人もいたのではないでしょうか。

健康な人に、「食品添加物」のリスクが低いのは、事実なのだと思います。でも、体質が弱い人や、アレルギーの人には……??

そういうわけで、残念ながら食品添加物には相変わらず懐疑的なのですが、とはいっても、かたくなにならず、柔軟にいろいろな情報に当たっていきたいと思っています。