アトピー歴.11 脱ステ後3回のリバウンドを経験 脱保湿へ!
薬が効かなくなって、いわゆるアトピー重症という状態になり、薬を完全にやめ、3~4か月経過して、わたしはようやくぼつぼつ外出できるレベルに回復しました。
といっても、新卒での就職活動は完全にあきらめ、大学も単位獲得に必要な授業のみに直行直帰、卒業アルバム用の写真撮影も断り……といった状態でしたから、その後一気に治ったわけではありませんでした。
コンビニに入るたびに、柱や壁の鏡で自分の赤い顔をみて、ため息をつきました。
それでも、ぼろぞうきん状態は脱し、少しずつ社会復帰します。
卒業後、アルバイトを始め、その後、小さな会社に就職しました。
主に気をつけていたのは食事。
特に回復した初期のころはとても神経質になっていて、外食は極力しませんでした。
アトピーは、小康状態を保ちつつ、時期によって少し悪くなったり、よくなったりを繰り返していました。
正直、何が理由で悪くなったり、よくなったりするのかは、これだけアトピーと長く付き合っていてもよくわかりませんでした(注:いまも、わかりません!!)。
「花粉のせいかもしれない…」と思ったり、「昨日食べたホタテがよくなかったかもしれない…」と思ったり、「歯医者にいったからかもしれない…」と思ったり……。
「汗のせいかも」とか、「梅雨のせいかも」とか、探そうと思えば、いくらでも理由は見つかりました。
ステロイドの塗り薬や、抗ヒスタミン剤とは縁を切り、食生活にも気をつけるようになり、「きっと、前回のようなひどい状態(リバウンド)にはもう二度とならない!」と思っていたわたしですが、結論からいうと、その後2回(いちばん最初の重症化を合わせると合計3回)のリバウンドを経験することになりました。
2回目は、初回の大崩壊から1年後くらい。
初回と同じように、顔や上半身がずるむけになり、リンパ液があふれ出し、それでもしばらくは自分をだましだましアルバイトに通っていましたが、最終的に1か月お休みをもらうことになりました。
3回目は、正確にはわからないのですが、初回のリバウントから5年は経っていたと思います。
「どうして、こんなに経っても?」と、絶望的な気持ちになったのを覚えています。
この3回目のときは炎症のため、片方の手が誇張なしに野球のグローブみたいに腫れました。
すごくこわかったです。
何回経験しても、リバウントは、耐えきれないくらい、つらい思いをします。
いずれも、病院にかかることなく、家で療養(というか、ベソベソ泣いたり、なんてなことないというふりをしたり、1日千回鏡をのぞいたり、自然療法的な手当をしたり)していました。
そして、この3回目のときに、わたしは脱保湿をします。
それまでは、小康状態のときに、患部に薬局で買った白色ワセリンを塗っていました。
皮膚が白くカサカサしていると、見た目がいかにも悪いので、ワセリンを塗って、カサカサをなんとか目立たないようにと整えていたのです。
でも、ワセリンは、塗りはじめた当初から、「どうも自分には合わない」という感じがしていました。
においも好きじゃないし、塗った感触も好きじゃありませんでした。
薄く塗っても、なんとなくボッテリとして、肌がザワザワする感じ…。
リバウンド時には、リンパ液で肌がベタベタになるので、ワセリンは塗っていませんでした。
それにもかかわらず、ずっと肌から(リンパが出てくる場所以外は)油がにじみ出るような感じで、「これって、もしかして塗っていたワセリンがよくなかったのかな…?」という考えが浮かんできて、消えなくなったのです。
そのところ、ネットで脱保湿について書かれたお医者さんの文を読む機会がありました。
(このころようやく! インターネットがわたしの生活に入り込んだのでした)
そのお医者さんがどなただったのか覚えていませんが、そのお医者さんの考えはすんなりと腑に落ちました。
そうだ、ワセリンがだめだったのかも…。
どうせ、リバウンドをしているような状態では保湿もできません。
わたしは、これを機会にワセリンともおさらばします。