あとぷうの日記

重症アトピーでした。脱ステ+脱保湿+食生活で治しました。参考になればです!

重症アトピー/脱保湿を経てようやく快復へ!

わたしは3回目のリバウンドのときに「保湿」をやめました。

 

やめる直前は、白色ワセリンを薬局で購入して、せっせと塗っていました。

白色ワセリンに至るまでには、いろいろな保湿剤を試しました。

オーガニック専門店で売っているクリーム類、スクワランオイル、オリーブオイル、椿オイル、馬油、などなど……。

どれも、「香料・鉱物油無添加」「敏感肌用」「100%自然由来」など、肌にやさしいことをアピールしたものばかりでした。

でも、正直、「自分に合う」と感じたものは、一つもありませんでした。

「すべすべの肌」になることを期待してつけているのに、日を経ていくうちに、なんとなく肌の調子は下り坂になっていく。

でも、わたしの場合、「保湿剤が合わないから」肌が荒れるのか、単に肌の調子が悪くて(保湿剤には関係なく)肌が荒れるのか、判断できないところが問題でした。

ある程度調子がいいときに、さらに肌が美しくなることを期待して保湿剤をつける→なんとなく下り坂になる→不安になってやめる→持ち直す→別の保湿剤をためす→なんとなく下り坂になる→……の繰り返しでした。

 

白色ワセリンは、そんなわたしが最終的にたどり着いた保湿剤でした。

おおよその軟膏類の基剤になっていること、薬剤成分・香料がまったく入っていないこと、古くから使われていること、安価なこと……。

保湿剤として、いちばんベーシックというか、安全・無害な気がして、保湿剤ジプシーをしてきたわたしは、「そうか、この手があったか!」と、思いました。

 

でも、ワセリンを使ってみた印象は、実は最初からあまりいいものではありませんでした。

ボッテリと重たい感じ、油臭いにおいなど……。

つけた感触も、(正確に表現できませんが)なんとなく肌の表面がザワザワするような、ちりちりするような……。

いい印象は持たなかったのですが、でも、それ以上に、ワセリンが害になるなど想像もしなかったので、特に顔や耳など、乾燥して皮がむけそうになっているところなどに、見ばえを整えるために(←テカテカしちゃうんですが)、せっせと塗っていました。

 

そして、迎えた3回目のリバウンド……。

自分としては、ずいぶん前にステロイドと縁を切って、食生活も見直して、なんとか小康状態を保ち、そのまま完治に向かうことはあれど、よもや大爆発などすることはないと信じきっていた矢先のことでした。

大ショックでした。

 

これ以上、何が原因でこんなにも悪化するんだろう……?

そのとき、ふと思いつきました。

「ひょっとして、このワセリンも自分には合っていないのかも」って。

 

そして、インターネットで、初めて「脱保湿(脱軟膏)」の考え方を知りました。

(ようやくこのころ、わたしの生活の中にインターネットが入ってきました。)

皮膚科の先生のホームページで、きちんとは覚えていませんが、たぶん脱保湿で有名な佐藤健二先生のホームページだったのだろうと思います。

「保湿剤が有害になることがあること」「肌の症状をよくするには保湿ではなく、乾燥が必要なこと」「絶えず保湿剤を塗っていることで『保湿剤依存症』になっていることがあること」などなど。

目を通した瞬間に、「きっとそうだ!」と、確信しました。

 

「脱保湿なんてありえない」「脱保湿なんて無理」と思う人も多いようですが、わたしはそんなふうに思いませんでした。

当時の症状がひどすぎて(リンパ液でベトベト)、とても保湿剤なんて塗っていられるような状況ではなかったからかもしれません。

 

そして、ワセリンをはじめ、すべての保湿剤をやめました。

それからです。

保湿剤をやめ、3回目のリバウンドを乗り越え、その後徐々に、ほんとうの意味で回復し、肌も丈夫になってきたんじゃないかと思います。

1回目、2回目のリバウンドの後、湿疹がおさまっても、ずっとずっと治らなかった、顔の赤みもいつの間にかとれました。

時間はかかりましたが、アトピーの症状もすっかりおさまりました。

 

「脱ステロイド(脱保湿)をしても、アトピーの症状は変わらないはず」という意見もありますが、食生活などある程度気をつけるようになったせいか、湿疹もちゃんと治りました。その後、10年以上経っているので確かだと思います。

ごくたまに、ちょっとだけ手湿疹が出ることがありますが、ほんの一か所ですし、時期が経てば治るので、放っておきます。

そして、アトピー体質であることには変わりがないと思うので、そんなふうに手湿疹が出ることも、「あ、ちょっと甘いもの食べ過ぎたかも?」など、生活がルーズになりすぎないために、いいんじゃないかと、前向きに考えるようにしています。

 

後から考えるに、ひょっとすると、わたしはワセリンに対してアレルギー症状を起こしていたのかもしれない、と思ったりもします。

ワセリンは、ステロイド軟膏の基剤にもなっていますから、かなり長い間、ワセリンを肌に塗っていたことになります。

真実が何なのか証明するのは難しいですが、わたしの場合は、事実として「脱ステロイド」をして、「脱保湿」をしたあと、最終的に重症アトピーから抜け出すことができました。

 

もちろん!(←ここ大切) ステロイドできちんとコントロールできる人、保湿でコントロールできる人に対して「それは間違っている」なんて、いうつもりはぜんぜんありません。

でも、「ステロイドでコントロールできなかったひと(←わたし)」「保湿でコントロールできなかった人(←わたし)」みたいな人に、「わたしの場合はね、こうだったよ」って、伝えられたらと思うのです。