アトピー/自分の味方になってくれる本をいっぱい読んでみよう
世の中には、「よし、自分でも(自力で)アトピーを治せる」「治そう」という気にさせる本が、いっぱいあります!
一昔前は、「薬に頼らず、自己治癒力を高める」などというと、自然療法(民間療法)や、東洋医学の専門家によるものしかなかったのに、近頃は、現代医学のお医者さんによるものも増えています。
現代医学を学び、現代の医療現場を見たうえで、「今の現代医学がすべてを解決するわけではないんだ」という考え方は、とても謙虚で、誠実なように思えます。
アトピーになったことを、全否定するのではなく、自分の身体のことを真剣に考えるチャンスと考えて(だって、健康だったら、身体のことなんてそんなに考えないですよね……)、本を読んでみるといいんじゃないかと思います。
せっかく(というべきか、残念ながら、というべきか)アトピーになったんです。転んでタダで起きあがっちゃもったいないです。
もちろん、いろんな方面から書かれた本があります。
わたしも、アトピーに悩まされていたころ、いわゆるスタンダードな(標準治療的な)本も何冊か読みました。
でも、どれも、結局は、「アトピーは適切な治療を受けていれば、適切にコントロールできる疾患です」といった内容で、きれいごとしか書いていないように感じられることが多かったです。
だって、わたしの場合は、読んでいる時点で、すでにコントロールできなくなっているのです。「じゃあ、わたしはどうすればいいのよ……」って感じでした。
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安保徹氏の免疫革命は、おそらく初版のとき(1997年)に読みました。
アトピーの具合が悪いときでした。すごく前向きな力をもらいました。
amazonの紹介文にあるように、アトピーだけについて書かれた本ではなく、ガンなども含め、対症療法ではなく根本的な治癒についての考え方が示されています。
根本的な治癒! 明るい気持ちになれる本です。「アトピーとうまく付き合う」なんかじゃなく、スッパリ縁を切りたい、と、わたしは思いました。
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藤田紘一郎氏の一連の本は、わたしが大変な時期を抜けてから出会いました。
アトピーの人は、腸も荒れているそうです。
そのときはショックでしたが、一方、「まあ、表面(肌)がこれだけひどい状態なのだから、内側(腸)が荒れていたっておかしくない」とも思いました。
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東城百合子氏は、知る人ぞ知る、といった感じの、自然療法界の第一人者です。
上記のうち、2冊目の「自然療法」は、今頃いったい何版なのでしょう??
もちろん、1回の刷部数が少ないのだとは思うのですが、わたしがもっていた時点でも、すごーい再版数でした(いま手元に現物がないので確かめられないのですが)。
現代においても、こういう本を求めている人がいる、ということですよね。
玄米菜食を基本とした「身土不二」の考え方を学べます。
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そして、最近また、3日食べなきゃ、7割治る!とか、「空腹」が人を健康にするとか、「少食健康法」がはやっていますが、甲田光雄氏は、そのハシリだったかのかなと思います。現代病は、「不足よりも、過剰」によってもたらされている、という考えです。
わたしは、状態がかなりひどいときに、甲田光雄氏の本を読んで、「これなら、治るかも」と思いました。
でも、食べることが好きなわたしには、とてもできませんでした。
青野菜(生)をミキサーにかけたもの1杯で一日を過ごすなんて……。
甲田式健康道 決定版―心と体の宿便を出せば、すこやかに長生きできる! (ビタミン文庫)
- 作者: 甲田光雄
- 出版社/メーカー: マキノ出版
- 発売日: 2007/03/01
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奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている! (ビタミン文庫)
- 作者: 甲田光雄
- 出版社/メーカー: マキノ出版
- 発売日: 2001/12
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個人的にはあまり極端なのは(1日青汁のみ、みたいなのは)どうなんだろうと思います……。
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最後に番外編。
森川那智子氏「みんな、やせることに失敗している」。
えー、ぜんぜん、アトピーと関係ないじゃない!! という感じなのですが……。
これ、もう絶版なんですね。
なぜこの本を紹介したかというと……、この本の中に、「ダイエットしたい! やせたい!」と思っている人たちに、「どうしてやせたいんですか? やせたら、どうしたいですか?」と訊くくだりがあるのです。
それに対して、「やせてキレイになりたいから」「いまは太っていてみにくいから」「自分に自信がもてないから」「やせたら、おしゃれをして、街を颯爽と歩きたい!」「かわいいミニスカートをはきたい!」みたいな答えが返ってきます。
質問者は「それは、やせないとできないことですか?」と、訊き返します。
「やせないと自信がもてないのか」
「おしゃれをして街を颯爽と歩く」「かわいいミニスカートをはく」ことは、やせないとできないことなのか? 逆にやせればすべてが解決するのか?
わたしのアトピーは、最悪のリバウンド期は過ぎても、しばらく顔が赤く、見た目が悪い状態が続きました。
外へ出るのも憂鬱だし、むかしの友だちに会うのも憂鬱。
いつも「これは本来の自分じゃない」って思っていました。
「元通りつるつるの肌になったら、いろいろ挑戦できるのに」「就職できるのに」「友だちにだって堂々と会えるし、自信ももてるのに」って。
でも、この本を読んで、「元通りつるつるの肌になったら」(そうじゃないと、一歩も前進できない)というのは、自分が自分でつくった枷だと気づいたのです。今の状態でも、少しずつ前を向いていかなきゃって。
そうことに気づかせてくれた本です。
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