あとぷうの日記

重症アトピーでした。脱ステ+脱保湿+食生活で治しました。参考になればです!

アトピー/0(ゼロ)にできないものと戦うのはムリ!

ハウスダストと、ストレスの問題は、多くのアトピーの人にとって、なやみの種だと思います。

 

両者ともにアトピーを悪化させる原因とされ、いわゆる「標準治療」でも、①ていねいなスキンケア ②外用薬による薬物治療 ③悪化因子を探し取り除く を、治療の3本柱としています。

そして、悪化因子として、成人の場合、

 

1)環境因子1(ダニ、ハウスダストなど)

2)環境因子2(化粧品、装身具、ゴム、布など)

3)発汗

4)ストレス

5)細菌・真菌

6)食物、をあげています。

(参考:九州大学皮膚科学教室HP「アトピー性皮膚炎の標準治療」より)

 

病院の先生で、あまり食生活などについて細かく注意をしない先生でも、「(アトピーを治すために)何か気を付けることはありますか?」と聞くと、「そうだねー、ハウスダストを除去するようにして。ストレスも、あんまりよくないねー」なんて助言をしてくれることが多いようです。

 

皮膚症状がひどいときに、特定の食べ物を食べないようにしたり、化粧品や、装身具や、ゴム製品などを避けるようにしたりすることは比較的容易にできます。

でも、ハウスダストや、ストレスをゼロにするなんてことは、不可能に近いと思いませんか? 

だいたい、アトピーなんて、それ自体がストレスMAX!の原因です。

 

住まいを清潔に保つのはもちろん大切なことです。

でも、レベル、というものがあります。

最近では、多くのアトピーの人や、特に、子どもがアトピーのおうちの人が、ハウスダストをゼロにするために、奮闘しています。

家じゅうの布団という布団にクリーナーをかけたり、チリひとつ落ちていないように努力したり……。

 

でも、冷静に考えて、ゼロにするのは……無理ですよね? 

ストレスだって、「なるべくクヨクヨしないようにしよう」、などと思うことはできるけれど、生きているかぎり、ずっと心おだやかでいることなんてできません。

わたしは思うのですが、なんかこの「決してゼロにできないもの」を敵にすることで、「アトピーが治らない」場合の、言い訳にされているように思うのです。

 

上で書いたように、標準治療は、①ていねいなスキンケア ②外用薬による薬物治療 ③悪化因子を取り除く を治療の3本柱にしています。

つまり、お医者さんサイドは、「わたしたちは②を担当します! えっ、いつまでたっても治らない? えっ、悪化した? うーん、それは、①③に問題があるんじゃないかな」と、いうことができるんです。

 

お医者さんがいわなくても、患者本人や家族が、「自分の努力不足だ」って思う場合もあるでしょう。

掃除にカンペキ!はないし、ストレスがゼロになることは、(それこそ)あり得ないからです。

 

ゼロにできないものと戦うのはムリです。延々と戦い続けることになってしまいます。

そして、延々と戦い続けた先にあるのは消耗です。

 

ほんとうにやるべきことは、多少のハウスダストや、ストレスなんかに負けない体(肌)を作ることです。

敵を叩くのではなく、自分を今より強く、丈夫にするのです。

それこそが、真の戦い方じゃないかと思います。