あとぷうの日記

重症アトピーでした。脱ステ+脱保湿+食生活で治しました。参考になればです!

アトピー歴.9 大崩壊

わたしのどんどんアトピーはひどくなり、ステロイドの塗り薬も効かず、わたしは家から出られなくなりました。

顔は真っ赤でリンパ液でべたべたで、体中もめちゃくちゃ、特に上半身はずるむけでした。もう、大学とか、就職活動とかいっていられる事態ではありませんでした。

 

ずーっと子ども時代からアトピーとつきあいのあったわたしでしたが、こんな状態は経験したこともありませんでした。

他人でも、こんな人を見たことありませんでした。

それまでアトピーといえば「湿疹」だったのに、もはや「湿疹」ではありませんでした。皮膚が崩壊しているみたいでした。

「成人アトピー」とか「重症アトピー患者」とかの情報がメジャーになる前のことでした。

 

あまりにもひどくてめちゃくちゃなので、病院にも行けず(って、ふつうの人はこういうときこそ医者に行くのでしょうか…? わたしにはとてもできませんでした)、わたしは、そのまま必然的に薬を断つことになります。

飲み薬も、ステロイド軟膏も。

 

脱ステです。

でも、わたしの場合、自ら「脱ステロイドをしよう」と決心したのではなく(そんな言葉もありませんでした)、流れでそうなってしまっただけです。

ステロイドが効き続けるなら、ずっと続けていたでしょう。

でも、ステロイド軟膏もまったくといっていいほど効かなくなってしまっていたし、自分の場合、もう、薬でおさえることはできないんだ、と実感していました。

なんとなく、今まで必死でフタをしていたツケが回ってきているのだ、と思いました。

 

とにかく、メチャクチャ、ボロボロでした。

夜には眠れなくなり、昼間に寝る、という昼夜逆転が起きていました。

布団がリンパ液で汚れるので、バスタオルで体を挟んで寝ていました。

あるとき、あまりのかゆさに、そのバスタオルで上半身をゴシゴシこすってしまい(掻いてしまうときは、まるで悪魔に憑かれたように前後みさかいなしになってしまう…)、上半身からリンパが止まらず、バスタオルがリンパ液で、しぼれるくらいびっしょり重たくなったときには、「自分はこのままどうなってしまうんだろう…」と、茫然としました。

 

その頃、わたしは、実家の近所のアパートで一人暮らしをしていたのですが、家族が見かねて(まあ当然でしょうが)、家に戻ることになりました。

わたしとしては、あまりに状態がひどいので、家族にも見せたくないし、とにかくそっと放っておいてほしい、という気持ちが強かったのですが、受け入れられませんでした(当然すぎるほど当然でしょうが…)。

でも、家族のあれやこれやや、(学校へ行かないので)心配した友だちからの電話などなど、弱っているわたしには、とても負担でした。

わたしを思ってくれているというのは重々承知しながら、でも、できることなら、箱に入っていたい、箱に閉じこもって、きれいになったら出てくるから、それまで自分のことは忘れていてほしい、と、ずっとそんなふうに感じていました。