あとぷうの日記

重症アトピーでした。脱ステ+脱保湿+食生活で治しました。参考になればです!

アトピー/たたかいの痕

ひどいアトピーが治まって何年も経ちましたが、いまだにその痕跡が残っているところがあります。

たとえば、わたしにとっていちばん古くからの患部であった(おなじみの)肘の内側は、長年にわたって湿疹になったり、治ったりをくりかえしたため、今もくすんだ色をしていたり、少しごわごわしたりしているところもあります。でも、見た目の「痕」という意味では、意外に大したことはありません。

外見的に、いちばんひどく痕が残っているのは、背中、タンクトップを着たら、ちょうど半円の襟ぐりから出ている場所あたりです。

どんなふうになっているかというと、「日焼けを大・大失敗して、ひどくむらむらに焼けてしまった、その痕」という感じです。手の平くらいの面積で、茶色く点々と色素沈着を起こしています。

 

「なぜこの場所が?」という意味では、自分でも意外で、不思議に思います。なぜなら、背中は長年アトピーだった場所ではなく、リバウンド時など、もっともひどかったときに限って炎症ができていた部分だったからです。ひどかったときには、たしかにそのあたり一帯もずるむけになりましたが、でも、治るときも比較的早かったのです。だから、なぜこの背中の痕が、他の場所以上にいつまでも残っているのか不思議なのです。たとえば、首の後ろなんかは、もともと湿疹が出がちのところでしたし、なかなか治らない部分でした。でも、今、その痕はありません。首の後ろと背中は距離的には近い、と素人的には思うのですが、結果には差があります。不思議です。もしかすると、皮膚の新陳代謝の問題なのかもしれません。

 

さて、この色素沈着の痕ですが、ただの痕ですから痛くもかゆくもありませんが、けっこうしっかりした色なので、痛々しいというか、まあ、美しくはありません。

鏡にうつして見るたびに、「けっこう目立つなあ」と思います。夏場、丸襟のシャツを着たりすると、外からも見えます。

でも。

気にはしているのですが、「心底いやだ」と思っているかといえば、そうでもありません。

鏡で確かめるたびに感じるのは、「(当時は本当に)ひどかったよねえ…。ひどすぎたよねぇ。ボロボロだったよねえ。よくがんばったよねえ、わたし…」という、どちらかといえば感慨深い思いです。

少しも美しくはありませんが、あえてこのままでも構わないと思います。

それは、ひとつには、アトピーがひどかったときに比べたら、色素沈着なんかそれこそ「へ!でもない」という気持ちと、もうひとつは、「これくらいでちょうどいいんだ」と思う気持ちがあるからだと思います。

カンペキを求め出すと、やっかいなところへ踏みこみそうな気がします。

それは、ステロイド軟こうで一瞬のうちにツルツルすべすべになったときのうれしさと、でも同時にあやうさを混ぜた気持ちを思い出させます。

自分の肌は弱くて、ちっともカンペキじゃない。

カンペキじゃないけど、まあいいか。

それくらいの気持ちでいられると、結局、肌も気持ちも、長くおだやかでいられるように思うのです。

 

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